大事にしたい、まちのシンボルツリー

2018年5月8日

ここにきて日差しもすっかり柔らかくなって、ついこの間まで蕾を硬く閉じていた桜があちらこちらでほころんで、春爛漫ですね〜。ついでに、私の花粉症も絶頂ですが、アレルギーなんかに負けてはいられないとばかり、地域活動に励んでいます。
まだまだ住宅地が健在な品川区内ですが、まちを歩いて実感するのは、良好な住宅都市環境を無視したように20階・30階という高層建造物が増えていること、まとまった緑地や樹木は都市公園などで目にする以外は、たいへん貴重なものになっていることです。そんな中、先日、あるお宅で桜見物ならぬ、桃のお花見をさせていただきました。

桜花に負けじと年ごとの春を告げてきた、紅白入り乱れて咲くその名も「源平桃」は、植栽から30年を経てようやく二色(ふたいろ)の今の姿になったのだとか。長年親しみ、愛着をもって接してこられた樹木であることがお話からうかがえて、近隣の方たちはもちろん、まちの人にも愛される「まちのシンボルツリー」のひとつになっているのだな、と感じました。

時間をかけて育った樹木は、その一木一木が簡単には元に戻せないまちの財産! 大切に育み、次世代まで保全して、そしてまちごとに緑の樹木を増やしていけるよう、生活者ネットは「品川区景観条例」や「緑の里親制度」を提案しています。開発などにより失われがちな生活道路沿いの緑の景観を守りたいと思うからです。
地域の人々の参加と協働でまちの緑化を行なうために、住宅の建て替えなどで移植せざるを得ない樹木の保全先を公募したり、マンションに住む市民が苗の里親になって学校や公園に苗木を植樹したり、公園の緑や街路樹の一本一本と市民が養子縁組し、日常的に緑の保全に市民力を発揮するというようなことも可能となるはずです。空地に草花の種をまくことができれば、目にも爽やかな緑を楽しんだり夏の日照りを緩和することにもつながります。そんな、ちょっとワクワクする都市緑地の増やし方を、みんなで考えていけたらよいと思いませんか。<いちかわ・かずこ>

▼ビルが林立する五反田のまち、駅からほんの数分。マンション脇のフェンスから顔を出して今年の桜が咲いている。花吹雪舞う日もそう遠くないと思うと一花一花がけなげで、ついパチリ!