厳しすぎる! 介護保険の要介護度認定

2018年5月8日

急がなければならない、たすけあいの仕組みづくり

 
 先日、ホームヘルプなどで活動する「たすけあいワーカーズたんぽぽ」の皆さんと、懇談する機会をもちました。「たんぽぽ」は高齢者世帯や子育て家庭などの家事・介護・保育や様々な相談ごとまで引き受けています。もっと利用者の身になったケアがしたいと、介護保険制度ではサービスの対象外となってしまう生活支援も行っています。
短い時間でしたが現役ヘルパーさんから現場の声を聞くことができました。
この中で二人のヘルパーさんから「介護保険サービスを利用するための要介護度認定が厳しすぎる!」という意見が上がりました。

こんな実態があるようです・・・
◆母94歳、娘72歳の二人暮らし。母親は認定基準に当てはまらず「非該当」と認定され介護保険のサービスが利用できない。娘が体調を崩し入院し、94歳の母親が現在一人で暮らしている。何でも一人でできるわけではなく、家事援助を週1回自費でたんぽぽへ依頼している。

◆品川区の90歳、88歳の老夫婦。子どもを亡くして二人暮らし。二人とも要支援の認定。学校給食サービスを受けている。最近家の中で怪我をし動けない状況になり、施設入所も考えたが二人では出費がかさみ難しい。自費でたんぽぽへ家事援助をお願いしている。

 2005年の介護保険改正で、状態は変わらないのに軽い認定に引き下げられ、これまで受けていた必要なサービスが受けられなくなり、ひきこもりがちになったという訴えを良く聞きます。
今年4月の介護保険料の改定にあわせ、要介護度認定の見直しも行われます。一人暮らしや、老老介護の世帯では、手助けを得ないと実現しにくい日常もたくさんあるのでは・・・? 
これ以上機械的な厳しい認定方式になることは許されることではありません。一方で超高齢化社会をむかえ、増えるであろう老老介護をどうして行くか?地域単位の支えあいの仕組みづくりが急がれます。 <いちかわ・かずこ>

写真は、研修を行った宿泊先から見た三浦海岸の夜明け(1月25日)