大地震発生!超高層ってほんとに大丈夫?

2018年5月8日

「東京湾岸集合住宅ぼうさいネットワーク」フォーラムに参加して

「東京湾岸集合住宅ぼうさいネットワーク」は、品川、港、江東、江戸川、千代田の各区や千葉県浦安市の超高層マンションの住民らで組織されています。
超高層住宅には建物・設備の仕組み、居住者の構成など、中高層住宅とは異なる特性があります。
これまで大規模な地震を経験していないため、さまざまな危険が指摘されながらも、居住者および管理組合の防災・減災の意識や取り組みが不十分なところが少なくありません。

5月16日(日)東京海洋大学 越中島キャンパスにおいて、フォーラムが開催され、地震防災の第一人者である翠川三郎教授の基調講演のあと、超高層住宅の地震対策に積極的に取り組んでいる中央区防災課、超高層住宅を多数供給している都市再生機構、マンション・ビル管理会社、居住者等によるパネルディスカッションを行い、超高層住宅の地震対策のあり方について意見交換がされました。

基調講演では、「長周期地震動と超高層住宅」のテーマでおもに超高層住宅の3つの課題について伺いました。
①超高層マンションでは、倒壊より、室内の激しい揺れによる家具等の転倒落下が心配。家具を固定する場合も、戸建て住宅のそれとはレベルの違う対策を講じる必要がある。
②この「長周期地振動」での長いゆれにより「恐怖」から「パニック」を起こし、その状態で階段に大勢の人が殺到したら、大変な事になるのは明らかです。現実の避難用の階段などは大丈夫なのか。
③大震災時の超高層マンションの課題は、エレベーターや電気・ガスなどライフラインの停止で高層階に孤立する「高層難民」。これにどう取り組むべきか。

パネルディスカッションでは・・・ 
他の地域から転入してきた「新住民」が多いことで助け合う意識が希薄といった課題がある中で、災害時での自助、共助の仕組みをいかに作るかの話しがされました。

品川区でも大崎、五反田、大井町を中心に、100メートル以上、または30階以上の高層マンションが続々建設されつつあります。超高層住宅の地震対策のあり方は今後の大きな課題です。<いちかわ・かずこ>